2009年11月10日

This is the hour

 レイトショーで『This Is It』を観てきました。
 予期していた通り、マイケル・ジャクソンのカッコ良さは尋常ではありませんでした。
 「マイケル・ジャクソン」を構成する要素を見ると、決してカッコ良くは無いと思います。確かにスタイルは抜群に良いけれど、着ている衣装は美川憲一と紙一重だし、顔の造形はやはり不自然です。さらに言えば、ダンスの振り付けも個々の動きは滑稽にさえ思えるものもあります。
 それでも、それらがマイケル・ジャクソンとして動き出すと、やはり圧倒的にカッコ良い。「マイケル・ジャクソン」は「カッコ良い」の上位概念であるようにすら思えます。

 彼の凄さを感じるのは、ステージ上のパフォーマンス(実際にはリハーサル)だけではありません。この映画はツアーのリハーサル風景を追ったドキュメンタリーであるため、舞台監督やバックバンドと打ち合わせする様子も見ることができます。
 打ち合わせの様子で感じた凄さは、彼自身が考える「良いもの」に対するブレが一切ないという点です。「打ち合わせ」と言っても、彼が何かを逡巡して誰かに相談を持ちかけることは、映像上ほぼ皆無でした。
 ステージの各要素、演奏に関してはもちろん、舞台装置の動作やCGのカットに至るまで、彼の考える「良いもの」になるように指示や提案を行い、スタッフがそれらに応えていく形がほとんどです。
 映画の終盤近くで「観客が求めているのは非日常だ」とさらりと言っていましたが、彼の中で「観客が求めるもの」と「それを実現する方法」が明確に確立されている様子でした。演出上のあらゆることを次々と決めていく姿は頼もしくてカッコ良いです。

 こうまでも圧倒的なパフォーマンスを見せられては、約2時間の上映時間中、映画に引き込まれ放しであってしかるべきでしたが、実はそうではありませんでした。途中何度か、思わず別のことに気を取られてしまったのです。
 この映画では、もちろん様々な彼の曲が使われていますが、一番印象的なのは予告編などで使われていた『Smooth Criminal』です。
 まずはこちらをご覧ください。お急ぎの人は50秒〜1分15秒だけで結構です。

 体が傾くヤツでおなじみのアレですね。
 では、引き続いてこちらをご覧ください。

 再びこちらをご覧ください。

 眼前のマイケルが、脳裏にいる宿直のオヤジに上書きされてしまいます。
 僕は「空耳アワー」をほとんど見ていないのですが、不幸にしてこの回だけは見ていたため、ずっと「宿直」が気になって映画に集中できませんでした。サングラスをかけたマイケルがタモリに見えてしまうという症状に悩まされました。
 マイケルも凄いけれど、空耳もまた凄い。

 DVDも出るようですが、音響を考えると映画館で見るのをお勧めします。(と言いつつアフィリエイトを貼っておきますが。)
 僕のようにマイケル・ジャクソンのことを「ダンスの上手い奇人」としか思っていなかった人も十分楽しめると思います。
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT - オフィシャルサイト
マイケル・ジャクソン THIS IS IT [Blu-ray]
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2009年11月03日

東狂モーターショー

 幕張メッセで開催されている「東京モーターショー」へ行ってきました。
 昨今の不景気により、参加メーカーの減少など、例年に比べ盛り上がりに欠けるとの報道を耳にしていましたが、実際会場へ足を運んでみると、そんな雰囲気は微塵も感じられず、参加メーカーもトヨタ、ニッサン、ホンダ、更にはスズキにダイハツと、世界中から自慢の車を携えてこの幕張メッセへと集結していました。
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 今年のモーターショーのメインテーマは何と言っても「エコ」です。
 隣人の不幸や、地球の裏側にある貧困については興味を持てなくても、地球全体が危機に瀕していると言われれば、誰しも無関心ではいられません。「よくわからないけど地球が暖まっていてそれがヤバイ」という意識が人々の気を引き締めて、財布の紐を緩める。これは力を入れざるを得ません。
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 各メーカーのブースで電機だ水素だと同工異曲の説明が繰り返されているのも、自動車業界が同じ方向を向いている証。正に自動車メーカーが一丸となってこの地球を救おうとしていることの証明です。ニッサンの電気自動車の説明を聞いて「Keep your car in the living room! w」と馬鹿にしていた外国人も早く心を入れ替えてほしいものです。
 上記の外国人のような一部の例外もありますが、そんなエコカーに対する来場者の関心も並大抵ではありません。母なる地球を救うエコカーの姿を自慢のカメラに収めようとするその熱意たるや、一介のアマチュアカメラマンと侮ることなど決してできません。
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 まるで映画スターの記者会見さながら。思えばエコカーは映画の世界ではなく、僕らが住むこの現実の世界を救ってくれるのだから、当然といえば当然です。むしろエコカーに関心を持たないほうが普通ではないと言えるでしょう。
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 また、会場では、「幼児クルマ絵画展」という催しが開催されていました。
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 エコだ何だと大人達の語る堅苦しいクルマの未来を散々聞かされた身にとって、子ども達の夢見る未来はまさに一服の清涼剤のようなものです。テーマは「"夢のクルマ"ぼくたち、私たちの未来」。羽で空を飛ぶ車に、ドリルで地中を進む車など、自由かつ画一的な未来カーの絵が並ぶ中、みんなとは少し違った未来を見据えている子がひとり。
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 車がある限り交通事故は無くならないというメッセージだと理解しました。
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2009年11月01日

被写体記念日

 写真が被写体となることに今さら気付く。
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紅葉の写真なんて葉の数ほどある。

 10月の最終日。枯葉と青葉と紅葉が混じりあった荒船山で、最もわかりやすく綺麗な紅葉めがけてシャッターを切る。この葉は高いところにあったので、ファインダーというか液晶画面は見ず適当に。
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 ちなみにこちらは2年前に京都の宝厳院で撮った写真。
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 紅葉の写真を落ち葉に見立てて地面にばら撒いたら綺麗だろうな。写真を「一葉」と数えることもあるくらいだし、なかなか気が利いているように思う。
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2009年10月25日

デザインフェスタでシネマイム。

 デザインフェスタvol.30に行ってきた。
 四、五年前からその名前はチラホラ聞いていたのだが、実際に行くのは初めてだった。イベントの中身としては、「筋の良いフリーマーケット」と言ったところだろうか。もちろん出品物に対する出展者の思い入れは段違いであるけれど。あとはレストランエリアの座席を巡る殺伐とした雰囲気も違う。
 広大なビッグサイトの中に無数のブースがあり、出展者それぞれがそれぞれのアートをそれぞれの価格でそれぞれ販売している。作品は一目でわかる可愛らしい雑貨や笑えるおもちゃから、お互い三十回ほど生まれ変わらない限り分かり合えそうに無い「何か」まで幅広い。
 幾つかのブースでは完成した作品の出品ではなく、ライブペインティグや歌・踊りなどパフォーマンスを披露していた。中でも印象的だった峰不二子の仕事着的な衣装を身に付けたお姉さんが観客を縛り上げるパフォーマンスであったが、こちらは瞼に焼き付けるのが精一杯で、カメラには収めていない。
 ここでは「Clown Crown」という人々のパフォーマンスを紹介しようと思う。彼らを紹介する理由は、それなりに印象的だったからという理由もあるが、それ以上に彼らが「写真も動画もブログで紹介して頂いてOKです。」と言っていたからだ。へりくだった言いかたでも何でもなかったけれど、やはり人に行動を起こさせるためには、言葉で要求するのが一番手っ取り早い。
 彼らのパフォーマンスは映画(シネマ)とパントマイムと活動弁士を組み合わせた「シネマイム」と言うもので、映画(たまにゲーム)のワンシーンをパントマイムで表現する。
 パントマイムだけだとわかりにくく冗長になりがちなものを、活動弁士を置くことで、よりわかりやすくスピーディーにしているという。手軽にできると言うつもりは無いけれど、文化祭や忘年会の出し物にも使えるような感じだ。
 ちなみに以下の掲載順で実際に現場でもパフォーマンスされたのだが、次第に観客の盛り上がりが増していくのが分かる。演目に関しては観客のリクエスト順で決めているので、これは構成が云々ではなく、観客が「シネマイム」なるものを消化していった結果だと思うと面白い。







 面白いイベントだったので、次回も暇と職と命があれば是非行きたいと思う。無審査で出展できるらしいので、出展者側に回っても面白そうだ。今のうちから縛る練習をしておこうと思う。
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アートイベント デザイン・フェスタ[東京ビッグサイト]
マルチコントブランドClownCrown(クラウンクラウン)
posted by 3mc at 21:24 | TrackBack(0) | 日記